川名の由来

川名の由来

<窯元町と中畑町・新明町>

川名の由来
 川が流れる、旧)赤津村の字「木之下」の名を冠した川名。

川の概要
 窯元町と中畑町の境界を東から西に流れ中畑町で赤津川に注ぐ渓流。

木之下地名の由来
 木ノ下川の流れる谷は分水嶺(字白坂)近くまで続く深い谷で、キは危=白坂を意味し、「危険な所の下」を好字二文字化して表現したと推察される。

⑤木ノ下川(白坂町) (4)


<白坂町>

川名の由来
 川が流れる雲興寺の「尋所」の名を冠した川名。

川の概要
 雲興寺の西側を北から南に流れ赤津川に注ぐ渓流。

尋所地名の由来
 案内すること。また、その人。嚮導。案内所あるいは川が案内されて境内を流れる川を意味するか。『小学館国語大辞典』

④尋所洞川(白坂町)


<西白坂町>

川名の由来
 川が流れる、旧)赤津村の字地名「白坂」の名を冠した川名。現)白坂町を流れる川。

川の概要
 白坂町地内を北から南へ流れ赤津川に注ぐ渓流。

白坂地名の由来
 よく土砂崩壊を起こす坂道。シラはギリシャ神話の海の怪物=竜を意味し、竜が暴れ大雨を降らし土砂崩壊を起す坂道と推察。


<東白坂町>

川名の由来
 川が流れる通称「戸越峠」の名を冠した川名。

川の概要
 東西に走る小原街道を軸として戸越峠の南側を流れる渓流。

戸越地名の由来
 戸は集落を意味し、集落を越える峠を表現した地名。


<北白坂町>

川名の由来
 猿投山~三国山に続く尾張国と三河国との国境であり分水界を抜ける小原街道の通称「戸越峠」の北側を流れる川を表現した川名。

川の概要
 西-東に走る小原街道の分水嶺の山を北から南に流れ、赤津川に注ぐ渓流。

北戸越地名の由来
 戸越峠は国境の峠であるが、「戸越峠」から隣村同士のお付き合いの深さが伺われる。


<瀬戸市白坂町~赤津町>

川名の由来
 川が流れる、旧)「赤津村」の名を冠した川名。

川の概要
 西加茂郡との境界である戸越峠を源頭に、旧)赤津村地内を西に流れ10支流を集めながら川名を矢田川に改める、矢田川最上流部の川。

赤津地名の由来
 アカのアは雨・天のように淡水を意味し、カは処の意で、津は多く集まる所。アカ・ツは、水が多く集まる所を意味すると推察される。


<瀬戸市・尾張旭市>

川名の由来
 表記の通り瀬戸市と尾張旭市の境界を流れる事から付けられた川名と推察。

川の概要
 森林公園の山林を源流に境界を南流し、三郷橋辺りで瀬戸川に注ぐ渓流。


<山手町>

川名の由来
 川が流れる、旧)中水野村には勘右衛門地名は無い。カンエは勘会・官営の意味もあり、「官営で造られた水門の在る川」を表現した川名と推察。

川の概要
 源流山手町の山林を源頭に南流し、效範橋辺りで瀬戸川に注ぐ渓流。

参考
かんえ・かんかい(勘会):律令制で、国司、郡司などの地方官の行政の実際と公の帳簿とを照合すること。

かんえい(クヮン‥)【官営】:事業などを政府が経営していること。官業。国営。「官営の事業」。『小学館国語辞典』

⑪勘右エ門川CIMG1521


<苗場町>

川名の由来
 川が流れる、旧)中水野村には桜地名は無い。サクラは狭鞍にて「狭い山合い」を流れる川を好字化した川名と推察。

川の概要
 水野川との分水嶺を成す源流、旧)中水野村の山林を源頭に南流し、内浦橋辺りで瀬戸川に注ぐ渓流。


<苗場町・上陣屋町>

川名の由来
 川が流れる、旧)上水野・中水野村の字には孫田地名の記載がない。「崖の所を流れる川」を表現した川名と推察される。

川の概要
 上陣屋町の山林を源流に、苗場町と上陣屋町の境界を南西に流下し、新大橋辺りで瀬戸川に注ぐ渓流。

参考
 北設楽地方の方言で、崖・断崖をマコ・マゴと言う。マゴタ川は「崖の所を流れる川」を好字化し、「孫田川」と表記したと推察。

⑨孫田川 (3)