川名の由来

川名の由来

川名の由来
 春日井市如意申町の地名を冠した川名。近世初期から入鹿用水が開削されて、新田開発が活発になり、各地から移民した人たちによる村がつくられた。自分たちの古里名を移民先に命名されることはよくある。名古屋市北区如意町からの移民と思われる。

川の概要
 名古屋空港東の宮町の水田地帯の用排水を集め、西に注ぎ、名鉄小牧線・旧:国道41号を横断し名古屋空港内で名古屋市管理の生棚川へ注ぐ準用河川。

5-5_如意申川


<春日井市牛山町>

川名の由来
 川が流れる、旧)東春日井郡「牛山村」の名を冠した川名。

川の概要
 牛山町地内の住宅街区を西南に流れ大山川と併流し、名鉄小牧線下流で合流する準用河川。

地名の由来
 ウシは「北北東」の方位を表し、東春日井郡の中心部から見て北北東に位置する村を表現したか。

5-1_牛山川・牛山地内


川名の由来
 開拓地域で、ほ場整備により開削された川。古くは水田や池が多かったといわれ、湿地を流れる川を表現した川名と推察される。

川の概要
 春日井市上田楽町の団地付近を上流端に、西行堂川と木津用水に挟まれた地域で、土地改良で整備された水田地帯と工場の中を南下し、牛山グランド付近の西で西行堂川に合流する準用河川。

5-3_池田川・田楽町地内


川名の由来
 西春町(現:北名古屋市)の西部は、鍛治ヶ一色から始まり法成寺、宇福寺、石橋、中之郷、沖村と続く後背湿地であり「流」「沼田」「沼」「沼ノ川」「西ノ川」と湿地を表す地名が残っている。水場川は昔「ノマの川」と呼ばれていたそうで、湿地、沼を表す。
 流域は、自然堤防と後背湿地からなっており、古来から水害が多かったところで、このため被害を同じくするため近隣町村は、不文律の「水場輪中」を結成し、お互い費用を負担して水害に対処してきた地域。地域名が川の名称となっている。

川の概要
 水場川は西春町(現:北名古屋市)の北端にあたる法成寺地内を上流端として南下し春日町(現:清須市)、西区平田町、新川町(現:清須市)阿原地内で新川に合流している。延長5.5km、流域面積11.8㎢の一級河川。
 水場土地改良事業によって農業基盤が整備され、庄内川水系の一級河川指定に伴い、同時期に一級河川水場川となったと思われる。
 流域は4市にまたがる南北に長い形状の高低差の少ない平地となっていて、主に五条川や合瀬川から取水する用水を主に水源に、平地の排水を集め排水樋門を経して新川に排水している。
 新川の内水河川であることから、昭和51年9月豪雨、平成12年の東海豪雨では浸水被害が大きかったことから、河川激甚災害対策特別緊急事業により2つの排水機場が建設された。

7-4_水場川・清須市阿原


川名の由来
 田楽北山(現:桃山町)の地名を冠した川名。北山のいわれは、田楽村(現:春日井市田楽町)から見て北の山とも、定納山の北ともいわれる。

川の概要
 春日井市桃山町と小牧市境を上流端に南下し与兵池へ注ぐ準用河川。
 与兵池は灌漑用水に利用されており、流域は定かでない。

5-2_北山川・桃山町


川名の由来
 「やど」は、「矢戸・谷戸・谷地」というように、谷間や湿地になっている地形を表す。この矢戸川は、湿地になっている地形から名付けられた。

川の概要
 五条川と境川に挟まれた流域にあり、概ね両河川に並行して南下し、下流で巾下川に合流した後、五条川へ合流する。

4-46_矢戸川_小牧市船津地内


川名の由来
 旧)九之坪村字「鴨田」の地名を冠した川名。
 九之坪の東南地区は、字名に北ノ川、下佐渡、外東ノ川、鴨田、畦跨、東沼、くねた等があり、低湿地帯をなしている地名が多い。「鴨田」は水田を表す地名で、鴨の降りるような排水の悪い田であったといわれる。

川の概要
 師勝町(現:北名古屋市)の中心に当たる熊田地内を上流端とし、低地の用排水を集め南下し、井瀬木地内で空港線と並行し流れ、鹿田東村前で直角に南流し、西春町(北名古屋市)鴨田地内で新川に合流している。延長3kmの一級河川。当地域は農業を中心として発達した地域で、土地改良事業で農業基盤の整備がなされ、鴨田川も農業排水路として改修された。庄内川水系の一級河川指定に伴い、同時期に一級河川となったと思われる。
 近年は名古屋市の中心地に近いという地理的条件にから、都市化が著しいところである。鴨田川の排水は、従来新川にある樋門のみで排水していたが、昭和51年9月の集中豪雨では下流低地部の内水による浸水被害が大きかったことから、昭和50年代後半に排水機場の建設に着手し、平成8年頃に12㎥/sの排水機場が完成した。当社、(株)葵エンジニアリングが測量・設計に大きく関わった仕事である。平成12年の東海豪雨では、十分効果を発揮したが、残念ながら新川排水調整規制によりポンプ停止となり、内水による浸水被害が発生した。排水機場は各地で浸水し稼働出来なくなったが、当排水機場は幸いにも問題なく再稼働する事が出来た。東海豪雨を契機に、ポンプの増強を行い24㎥/sの能力とした。増強したポンプの駆動にはガスタービンを採用し、ディーゼルエンジンと2タイプの駆動を持つ県下最初の排水機場となった。現在、下流部から河川改修が行われている。

7-3_鴨田川・北名古屋市・九の坪

7-3_鴨田川排水機場

鴨田川排水機場

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<豊山町大字豊場>

川名の由来
 旧)豊場村字「堂前」の地名を冠した川名。

川の概要
 豊山町大字豊場志水付近を上流端に、町内の低地の排水を集め名古屋市の行政界に沿って北部市場の南を西に流下し、久多良木川と合流し大山川に注ぐ準用河川。久多良木川と同様に、昭和50年後半に北部市場の開設・国道41号・空港線の拡張と周辺の開発が進み、昭和60年代前半、防衛庁関連事業により農業水路から本格的河川改修が行われた。

6-2_堂前川


川名の由来
 旧)春日村大字落合字東出の地名を冠した川名。

川の概要
 水場川流域の上流西側の用排水を暗渠で、水場川下流の排水機場前池近くに注ぐ、用排水路が準用河川となった。

7-6_東出川・清須市阿原地内


川名の由来
 木曽川の主流が、現)境川の辺りを流れていたからと推察される。境川という河川名は、美濃と尾張を分ける境という意味である。
 また、木曽川という呼称は、江戸時代になってからで、それ以前は、広野川(川幅が、極端に広い故にそのように)と呼ばれていた(一宮市 通史 上 参照)。

川の概要
 愛知県小牧市・丹羽郡大口町を流れる庄内川水系巾下川支流の一級河川。

4-44_境川・小牧市入鹿出新田