その他

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<小牧市>

 中世の城郭。小牧市小牧字下町に所在した平城。最初織田与四郎が在城し、永禄6年織田信長が小牧城に居城を移すと丹羽長秀の屋敷になった(小牧町史)。天正12年の小牧・長久手の戦では織田・徳川連合軍の砦として改修され、松平家忠・西郷家員などが守備した。同年の織田信雄と羽柴秀吉の講和条件に「新儀ニ出来候城々、敵味方破却事」とあり(伊木文書/一宮市史資料編6)、当砦もこのとき廃された。天正12年の遺構である堀・土塁・天守台跡などが、大正期頃まであった。