その他

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<小牧市>

 中世の城郭。小牧市堀の内1丁目に所在した山城。国史跡。永禄6年、美濃の斎藤氏を攻略するため織田信長が築城。信長時代の山城の縄張りは未詳だが、小牧山南麓を中心に城下町が展開。天保12年の小牧村絵図から、直交する街路を複数もつ城下町の凝集成が復元できる。永禄10年信長は美濃稲葉山(岐阜)城を攻め落とし、居城を移したため小牧城はいったん廃城となる(信長公記)。天正12年の小牧・長久手の戦では徳川家康・織田信雄連合軍の本城として全山が城郭化されたが、合戦終了後に廃城になった(家忠日記/続大成19)。現在見られる遺構は矛盾なくまとまり、縄張りに時期差が認められないことから、現存遺構は信長時代の曲輪を一部利用したとしても、天正12年の家康の修復でなったものと考えられる。山麓と中腹で二重に横堀を巡らしている。主郭などが一部破壊されてはいるが、山中の遺構はよく残存する。