川名の由来

川名の由来

<中立町>

川名の由来
 この川の川筋の様相を表現した川名。中立川から分岐した支流が、上流でさらに枝分かれしたY字状(三本足)の川を表現した川名。

三ツ足川の概要
 忝生山374.4mの北麓を水源に、北流し三足橋を抜けて中立川に合流する渓流。


<中立町>

川名の由来
 この川が流れる、旧)「中立村」を冠した川名。

中立川の概要
 中立町地内の山林を水源に、中立地内を西流して摺小川に合流する準用河川。

なかだち(中立)の由来
 摺地名と関連し、木材流送の仲立をした所、あるいは木材の貯留地、から付けられたと推察される。

参考
 ナカダチ〔仲立〕:二者の間をとりもつ。仲介をする。『国語大辞典』


<摺町>

川名の由来
 この川が流れる地名、旧)「摺村」と、阿摺川と比較して小さいことから付けられた川名。

摺小川の概要
 三ツ足川・山沢川・中立川を集め、摺町を東西に流れ、摺小橋を抜けて矢作川に注ぐ渓流。

すり(摺)の由来
 定かでないが当地は森林に恵まれ、舟運(摺小川⇒矢作川)にも恵まれた地であり、木材を摺り下ろす村から生まれた村名と推察される。

参考
 スリ・ズリ:①山の崩れた所(方言、石見、岡山県真庭郡)。②山から切り出す木材を落とす道(方言、熊本県球磨郡)。③急傾斜地(方言、島根県邑智郡)。④土佐南部地方で山の裾野。⑤方向を示す(方言、大分県大分郡)。『地名用語語源辞典』


<月原町>

川名の由来
 この川が流れる村名「月原」を風流な「月見沢」と読み方を変えて命名した沢名と推察される。

月原地内の洞・沢地名
 [舟ケ沢・釜ノ洞・松ケ洞・入洞・下中ノ沢・中ノ沢・大洞・明摺川・樋ノ沢]などが記録されるが、月見沢地名は、字地名・小名地名に見られない。

月見沢の概要
 村の背後の山林を水源に、南流し阿摺川に注ぐ谷川。沢口に熊野神社と明専寺がある。


<東渡合町>

川名の由来
 この川の河口の地名、旧)廣岡村字「入洞」を冠した川名。

入洞川の概要
 今はゴルフ場となっているが、広大な東渡合町の山林を水源に、北流して阿摺川に注ぐ谷川。下流に阿摺川に架かる落合橋が在る。

いりぼら(入洞)の由来
 農業用水に利用した谷川と推察。入りは農業用水・洞は谷川。


<東渡合町>

川名の由来
 この川の河口の地名、旧)東渡合村字「大洞」を冠した川名。

大洞川の概要
 東渡合町の広大な山林を水源に大洞地内を北流し、松葉橋の下流で阿摺川に注ぐ谷川。砂防堰堤が築かれている。

おおほら(大洞)の由来
 大きな洞、山中の凹み地形(谷地形)を表現した地名。


<御蔵町>

沢名の由来
 この沢が流れる、旧)村名「御蔵村」を冠した沢名。

御蔵沢の概要
 御蔵村と国有林との境界を流れる沢で、大河原二の沢と並行して大蔵小学校の脇を流れ、松葉橋辺りで阿摺川に注ぐ沢。

みくら御蔵の由来
 茶臼山419mの南西山麓を村域としており、茶臼山を神が宿る山(神倉)と崇め、御蔵村としたか。

4.(6).12) 御蔵沢

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<御蔵町>

沢名の由来
 この沢は、下流の御蔵沢と並んで流れる沢で、御蔵沢より小さいので「二の沢」とし、大河原はこの沢が流れる川原を「大河原」と瑞祥したと推察される。

大河原二の沢の概要
 寺の下川と御蔵沢に挟まれた沢で、大蔵小学校付近で阿摺川に注ぐ小さな谷川。


<御蔵町>

川名の由来
 この川の河口の地名、旧)御蔵村字「寺ノ下」を冠した川名。

寺の下川の概要
 村の背後の山林を水源に、南流し阿摺川に注ぐ小さな谷川。

てらのした(寺の下)の由来
 表記文字の通り、お寺(浄土宗覚性院)の下の所を表現した地名。


<足助白山町>

川名の由来
 この川の水源地の地名、旧)「白山村」を冠した川名。今は足助白山町になったが、以前は白山村であった。

白山川の概要
 足助白山町地内を頭源に、北流し東中山町を経て、大蔵町地内の大蔵橋辺りで久木川と合流し、西北に流れて実栗町地内で阿摺川に合流する準用河川。

白山の地名由来
 シラは、土石流災害などを起す龍神を鎮める白髭神社のシラに通じ、地滑り災害の多い危険地帯を示唆する先人の警告地名と解釈される。なお、旭町地区の白石川は「しろいし」と発音し、シラとは異質である。