川名の由来

川名の由来

<久木町>

川名の由来
 この川の水源地の地名、旧)「久木村」を冠した川名。

久木川の概要
 久木町地内の新盛小学校辺りを源頭に、国道153号線に沿って南流してから西に湾曲して国道を横切り、久木町地内を北西に流れ、西樫尾町で切山川を集め、さらに西北に流れ実栗町地内で阿摺川に合流する準用河川。

ひさぎ(久木)の由来
 一説、ヒサギは久木にて、森林がどこまでも続く区画を表現した村名か。
 二説、ヒサギは塞ヒサがれた区画を指し、地すべりで潰れた区域を表現した村名か。

久木川(久木町)-1


<上切山町>

川名の由来
 この川の水源地の地名、旧)「上切山村」の上を略した川名。

切山川の概要
 上切山地内の山林を水源に西南に流れ、西樫尾町にて久木川と合流し、川名を久木川に改め大蔵地内で白山川と合流し、西北に流れて実栗町地内で阿摺川に合流する準用河川。

かみきりやま(上切山)の由来
 山を切り開いて出来た村。


<小町>

川名の由来
 この川の河口の地名、旧)小町村字「茶磨」を冠した川名。

茶磨川の概要
 茶臼山419mの南山麓を源に、字茶磨地内を南に流れ阿摺川に注ぐ渓流。

ちゃうす(茶磨)の由来
 茶臼山に由来する。茶磨のようにどっしりした形状の山は、地域を代表する自慢の山である。


<小町>

沢名の由来
 沢が流れる地名、旧)小町村字「五倫」を冠した沢名。

五倫沢の概要
 五輪地内の古墓脇の山地を南に流れ阿摺川に注ぐ小沢。


<明川町>

川名の由来
 この川が流れる地名、旧)明川村字「堂ノ脇」を冠した川名。字堂ノ脇地内の小名には〔鯉ケ入・薬師洞〕地名がある。

堂ケ入川の概要
 旭地区惣田町との分水嶺を水源に南流し、阿摺川に注ぐ準用河川。

堂ケ入の由来
 薬師堂が祀られる川の流れる所を表現した地名。堂は、薬師様を祀る堂を指し、入りは用水路を指す。


<明川町>

沢名の由来
 この川の河口の地名、旧)明川村字「曲久子」を冠した沢名。

曲リクゴ沢の概要
 旭地区惣田町との分水嶺からに南流し、阿摺川に注ぐ小沢。砂防堰堤が築かれている。

まがりくご(曲リクゴ)の由来
 曲がり(阿摺川が凹んだ所)に合流するクゴ(沢)の所を表現した地名。


沢名の由来
 この沢が流れる通称地名「伊勢神峠」を冠した沢名。

伊勢神沢の概要
 阿摺川最上流の沢で、伊勢神峠(伊勢神トンネル)の足助側(西側)から阿摺川に注ぐ小沢の一つ。

いせがみ(伊勢神)峠の由来
 この峠から、伊勢神宮が眺望出来ることから「伊勢神峠」と呼ばれる。

4.(6).2) 伊勢神沢(伊勢神峠)-1


川名の由来
 この川が流れる、旧)村名「阿摺村(明治30年に抹消)」を冠した川名。

阿摺川の概要
 一級河川流長10.50km、流域面積39.8㎢。
 足助地区の伊勢神峠西斜面に源を発し、明川町地内で曲りクテ沢・堂ケ入川を集め、平沢町を経て旭地区加塩町地内に入り東加塩川・加塩川・花ノ樹川・大井川を集める。旭地区榊野町地内に入り、小沢川・釜ノ口川を。足助地区小町に入り、五倫沢・茶磨川を。御蔵町に入り、寺の下川・大河原二の沢・御蔵沢を。東渡合町に入り、久木川・大洞川を。月原町で入洞川・月見沢をそれぞれ集めて矢作川に注ぐ。
 『角川地名大辞典』には、榊野から足助町渡合までは直線的な谷が続き、断層線谷と推定される。矢作川に合流する付近は峡谷をなすが、それより上流は幅広く浅い谷が続き、川沿いの谷底は水田化され、集落が点在する。昭和47年7月の豪雨では、山崩れと洪水により、月原・御蔵を中心に大被害を受けた。と紹介されている。

あすり(阿摺)の由来
 一説、アスリは、多くの集落が合併して成立した村名で、好字二文字の地名文化の作法に従い、瑞祥地名「阿摺」とした。阿は梵語の「阿吽」の呼吸を意味し、摺りは絹布に模様を擦り付けるの意があり、11か村が阿吽の呼吸と平等の精神(模様)で合併した精神を表わす村名と思考される。
 二説、木材を流送する村。阿は仏さまに供える水(閼伽)と同じ意。スリはソリと同じく木材を摺り降ろす意があり、山から摺り降ろした木材を、阿摺川を利用して流送する村を表現した村名か。

参考
ア〔阿〕:①まがって入り組んだ所。まがりかど、隈。「山阿」。②おもねること。「阿世・阿諛」。③家のひさし・のき「四阿」。④人を呼ぶのに親しみを表わして冠する語。「阿父・阿蒙」⑤梵語の第1字母。「阿吽」。

〔刷・摺〕:①絹布に模様をすりつけること。②印刷すること。また、その出来具合。『広辞苑』

4.(6).1) 阿摺川1(足助町)-1


<下山地区梨野町>

川名の由来
 この川の水源地の村名、下山地区「梨野村」を冠した川名。

川の概要
 下山地区梨野町地内の山林を源頭に国道420号線に沿って西に流れ、滝尻橋辺りで大見川に注ぐ渓流。


<東大見町>

川名の由来
 山里の大見村の中でも、さらに奥の山(梨野村との村境)を流れる川を表現した川名。

川の概要
 村境の山の谷間を流れる小川。