切山川 きりやまがわ(久木川支流)
<上切山町>
川名の由来
この川の水源地の地名、旧)「上切山村」の上を略した川名。
切山川の概要
上切山地内の山林を水源に西南に流れ、西樫尾町にて久木川と合流し、川名を久木川に改め大蔵地内で白山川と合流し、西北に流れて実栗町地内で阿摺川に合流する準用河川。
かみきりやま(上切山)の由来
山を切り開いて出来た村。
茶磨川 ちゃうすがわ(阿摺川支流)
<小町>
川名の由来
この川の河口の地名、旧)小町村字「茶磨」を冠した川名。
茶磨川の概要
茶臼山419mの南山麓を源に、字茶磨地内を南に流れ阿摺川に注ぐ渓流。
ちゃうす(茶磨)の由来
茶臼山に由来する。茶磨のようにどっしりした形状の山は、地域を代表する自慢の山である。
五倫沢 ごりんざわ(阿摺川支流)
<小町>
沢名の由来
沢が流れる地名、旧)小町村字「五倫」を冠した沢名。
五倫沢の概要
五輪地内の古墓脇の山地を南に流れ阿摺川に注ぐ小沢。
堂ケ入川 どうがいりがわ(阿摺川支流)
<明川町>
川名の由来
この川が流れる地名、旧)明川村字「堂ノ脇」を冠した川名。字堂ノ脇地内の小名には〔鯉ケ入・薬師洞〕地名がある。
堂ケ入川の概要
旭地区惣田町との分水嶺を水源に南流し、阿摺川に注ぐ準用河川。
堂ケ入の由来
薬師堂が祀られる川の流れる所を表現した地名。堂は、薬師様を祀る堂を指し、入りは用水路を指す。
曲リクゴ沢 まがりくごさわ(阿摺川支流)
<明川町>
沢名の由来
この川の河口の地名、旧)明川村字「曲久子」を冠した沢名。
曲リクゴ沢の概要
旭地区惣田町との分水嶺からに南流し、阿摺川に注ぐ小沢。砂防堰堤が築かれている。
まがりくご(曲リクゴ)の由来
曲がり(阿摺川が凹んだ所)に合流するクゴ(沢)の所を表現した地名。
伊勢神沢 いせがみさわ(阿摺川支流)
阿摺川 あすりがわ(矢作川支流)
川名の由来
この川が流れる、旧)村名「阿摺村(明治30年に抹消)」を冠した川名。
阿摺川の概要
一級河川流長10.50km、流域面積39.8㎢。
足助地区の伊勢神峠西斜面に源を発し、明川町地内で曲りクテ沢・堂ケ入川を集め、平沢町を経て旭地区加塩町地内に入り東加塩川・加塩川・花ノ樹川・大井川を集める。旭地区榊野町地内に入り、小沢川・釜ノ口川を。足助地区小町に入り、五倫沢・茶磨川を。御蔵町に入り、寺の下川・大河原二の沢・御蔵沢を。東渡合町に入り、久木川・大洞川を。月原町で入洞川・月見沢をそれぞれ集めて矢作川に注ぐ。
『角川地名大辞典』には、榊野から足助町渡合までは直線的な谷が続き、断層線谷と推定される。矢作川に合流する付近は峡谷をなすが、それより上流は幅広く浅い谷が続き、川沿いの谷底は水田化され、集落が点在する。昭和47年7月の豪雨では、山崩れと洪水により、月原・御蔵を中心に大被害を受けた。と紹介されている。
あすり(阿摺)の由来
一説、アスリは、多くの集落が合併して成立した村名で、好字二文字の地名文化の作法に従い、瑞祥地名「阿摺」とした。阿は梵語の「阿吽」の呼吸を意味し、摺りは絹布に模様を擦り付けるの意があり、11か村が阿吽の呼吸と平等の精神(模様)で合併した精神を表わす村名と思考される。
二説、木材を流送する村。阿は仏さまに供える水(閼伽)と同じ意。スリはソリと同じく木材を摺り降ろす意があり、山から摺り降ろした木材を、阿摺川を利用して流送する村を表現した村名か。
参考
ア〔阿〕:①まがって入り組んだ所。まがりかど、隈。「山阿」。②おもねること。「阿世・阿諛」。③家のひさし・のき「四阿」。④人を呼ぶのに親しみを表わして冠する語。「阿父・阿蒙」⑤梵語の第1字母。「阿吽」。
〔刷・摺〕:①絹布に模様をすりつけること。②印刷すること。また、その出来具合。『広辞苑』
梨野川 なしのがわ(大見川支流)
<下山地区梨野町>
川名の由来
この川の水源地の村名、下山地区「梨野村」を冠した川名。
川の概要
下山地区梨野町地内の山林を源頭に国道420号線に沿って西に流れ、滝尻橋辺りで大見川に注ぐ渓流。
奥山川 おくやまがわ(大見川支流)
<東大見町>
川名の由来
山里の大見村の中でも、さらに奥の山(梨野村との村境)を流れる川を表現した川名。
川の概要
村境の山の谷間を流れる小川。