川名の由来

川名の由来

<東大見町>

川名の由来
 この沢の河口の地名、旧)東大見村字「根木貝戸」を冠した沢名。

根木貝戸沢の概要
 大見トンネルが抜ける山林を水源に、根木貝戸集落を経て大見川に注ぐ谷川。

ねぎかいと(根木貝戸)の由来
 神社の神職を務める禰宜職の集落。村内には字禰宜屋敷もある。あるいは、山の根本の道が分岐する所の集落を表現した地名か。カイト=屋敷・小集落。


<東大見町>

川名の由来
 この川の河口の地名、旧)大見村字「西貝戸」を冠した川名。

西貝戸川の概要
 東大見村の山林を水源に南流し、西貝戸集落の中央を流れ大見川に注ぐ谷川。

にしがいと(西貝戸)の由来
 東大見村地内にあって、西側に位置する集落(屋敷・組)。ガイト=屋敷・小集落。


<東大見町>

川名の由来
 この川の河口の、旧)村名「大見村」を冠した川名。

大見川の概要
 一級河川、流長5.577km。上流の下山地区梨野町地内を流れる梨野川と合流し、川名を大見川と改め、東大見町地内を流れる奥山川・根木貝戸沢・西貝戸川を集め、下流部では葛沢町地内を流れる葛沢川・神越川と合流して巴川に注ぐ。

おおみ(大見)の地名由来
 幡豆郡巨海から氏神を遷座したことからという地名伝説もあるが、水の多い所(大水→大見)を表現した地名と推察される。

参考
 『地名用語語源辞典』は、おおみ地名を①オホ(接頭語)・ミ(水)、またはオホ・ウミで「湿地」の地名か。②オホ(接頭語)ウミ(海)で「海辺」か。③オク(奥)の転か、または、字音のアウ(奥)・ミ(廻)で「奥まった所」「谷の奥」などか。④アブ。⑤近江国にちなむ地名か、と紹介する。

4.(4).5) 大見川の上流


<葛沢町>

川名の由来
 この川が流れる、旧)村名「葛沢村」を冠した川名。

葛沢川の概要
 葛沢村のほぼ中央を北に流れ、大見橋の架かる辺りで、神越川・大見川に合流する。

つづらさわ(葛沢)の由来
 村の中央を流れる沢が、くねくねと幾重にもまがりくねって続くので、葛のような沢と表現した村名と推察する。


<御内町>

川名の由来
 この川の河口部の地名、旧)御内村字「田ノ士里」を田尻と表記した川名。

川の概要
 設楽町との境界峰を源頭に下山地区との境を西に流れ「田之士里湿原」から北に湾曲し、神越渓谷マス釣場で神越川に注ぐ渓流。

たのしり(田ノ士里)の由来
 タノシリは「田の尻」の意で、当て字で「田ノ士里」と表記した地名。


<下山地区・足助地区境界・御内町>

川名の由来
 この川の水源地の地名、旧)御内蔵連村字「金沢連」を冠した川名。金沢連ゴンサワレを村名とも関連してゴンサワレ⇒ゴンゾウレ⇒金蔵連川と表記されたと推察される。

金蔵連川の概要
 北設楽郡新城市との境界をなす出来山1,052mと寧比曽岳1,120mの西斜面を水源に、幾つもの支谷を集め、田之士里橋辺りで神越川と名前を改め、巴川に合流する。

伝説
 大見新田の二本松には、武田信玄の掘った金鉱跡と伝える穴がある。『東大見区有文書』

ごんぞうれ(金蔵連)の由来
 ソレ地名は焼畑地名であり、おそらく閉山となった金鉱山の人たちが拓いた焼畑と推測される。焼畑は連作すると地味が痩せるので休耕する、この休耕させることを「ソラス」「ソーレ」などと言うか。


<足助町>

川名の由来
 この川が流れる足助地区には多くのイワクラが存在することから、古代の人々が神聖な川として崇めて呼称した川名と推察される。

神越川の概要
 三河高原を水源とし、田ノ士里川を合したのち、巴川に合流する。景勝の地で、マス釣でにぎわう。
 一級河川流長8.5km、流域面積46.6㎢。寧比曽岳1,120m・出来山1,052m付近に源を発し、愛知高原国定公園地内を流れる金蔵連川・滝沢川、御内町地内を流れる田ノ士里川を集めて西流し、大見川と合流して安実京町付近で巴川に注ぐ。
 明治44年足助町東大見に出力500kwの発電所が建設され、近年はマス釣場や養魚場などの観光漁業も盛ん。

4.(3).11) 神越川


<下佐切町・上佐切町>

川名の由来
 この川の河口の、旧)村名「下佐切村」を冠した川名。

佐切川の概要
 上佐切町の山林を源頭に西に流れ、途中で上脇町から流れる沢を集め、下佐切町で巴川に注ぐ渓流。

さきり(佐切)の由来
 サ(佐)は助ける意味があり、縁起の良い文字として使ったと解釈される。きり(切)は、土地の区画を指す地名用語。

4.(3).9) 佐切川(下佐切町)