鏡川 かがみがわ(巴川水系)
<冷田町・栃本町・桑原田町・上佐切町・下国谷町>
川名の由来
この川の河口付近の地名、旧)下国谷村字「鏡」を冠した川名。
鏡川の概要
冷田町あたりを源頭に、桑原田町~栃本町~上佐切町の山林を蛇行しながら西流し、下国谷町鏡付近で巴川に合流する渓流。
かがみ(鏡)の地名由来
山上に古代巨石信仰(磐座)の鏡岩が存在する所。
<冷田町・栃本町・桑原田町・上佐切町・下国谷町>
川名の由来
この川の河口付近の地名、旧)下国谷村字「鏡」を冠した川名。
鏡川の概要
冷田町あたりを源頭に、桑原田町~栃本町~上佐切町の山林を蛇行しながら西流し、下国谷町鏡付近で巴川に合流する渓流。
かがみ(鏡)の地名由来
山上に古代巨石信仰(磐座)の鏡岩が存在する所。
<岩神町>
川名の由来
この川が流れる、旧)村名「岩神村」を冠した川名。
川の概要
岩神町重松の山林から流れ、足助もみじ子供園の脇を抜け、足助新橋付近で巴川に注ぐ谷川。
地名の由来
縄文時代の先人が崇めた磐座(岩神)が存在することから付けられた地名。巨石は、足助病院の裏山に「大日堂」の大杉と若一神社があり、そこの山尾根に巨石が存在する。また縄文時代の遺物が出土していることが記録されている。
<葛沢町>
川名の由来
この川の水源地内の通称地名「作業小屋の在る沢」から付けられた川名と推察される。
葛沢村地内の字地名や小名には「小屋ノ沢」地名が記載されていない。
小屋ノ沢川の概要
葛沢村地内の一番高い山561mの西麓を西に流れ巴川に注ぐ谷川。少し上流に渓谷美を誇る「奥香嵐渓」とよぶ名所があり、さらに上流には菰弟子の滝がある。また、対岸には巴川発電所が在る。
<則定町>
川名の由来
この川の河口の、旧)村名「則定村」を冠した川名。
則定川の概要
石野地区との境界峰を源頭に、則定地内を東流し、穂積橋付近で巴川に合流する渓流。
のりさだ(則定)の由来
ノリサダは、足助地区の西南境界地であることから、領有する国境、郡界を定めた所を表現した地名と推察される。
<井ノ口町>
川名の由来
この川が流れる、旧)村名「井ノ口村」を冠した川名。
井の口川の概要
井ノ口町を南流し、国道153号線の追分辺りで東へ湾曲し朝日川と合流し、巴川に注ぐ小川。
いのくち(井ノ口)の由来
イ(井)は、イリ〔入・圦・杁〕と同じように農業用水に関係する地名用語で、川に設けた取水堰の口元に位置する所を表現した地名。
<近岡町>
川名の由来
洞の存在する、旧)村名「近岡村」を冠した川名。
近岡洞の概要
山の中腹EL140mほどの所に砂防堰堤が築かれており、洞は堰堤から巴川に至る小さな谷川。
<足助町>
川名の由来
この川の河口の地名、旧)足助村字「細洞」を冠した川名。
細洞川の概要
足助川と合流する辺りの巴川右岸山地の城山を源に細洞地内を南流し、巴川に注ぐ小さな谷川。
ほそほら(細洞)の由来
文字の通り、狭くて細い洞=谷川を表現した地名。あるいは、製鉄場ホト(火処)のあった洞か(城下町なので鍛冶関連地名もあるか)。
<足助町>
川名の由来
この川の容姿を見て、滝のような川と表現した川名。「お」は接頭語・「せん」は滝を言う。長野県佐久地方では「滝や急流」を「せん」と言う。当地は中馬街道で信濃国との行き来があり、信濃の方言が当地にまで及んでいる。
おせん川の概要
愛知県足助事務所の前を北から南に流れ足助川に注ぐ滝のような川。
<足助町>
川名の由来
この川の水源地の地名「真弓山」を冠した川名。
真弓川の概要
真弓山の北西山麓にある谷川で、北流して足助川に注ぐ小谷。
まゆみ(真弓)の由来
一説、山頂に城が在ることなどから、マユミ(馬射・騎射)が行われたことから付けられた山名か。
二説、弓を作るマユミの木が多く自生する山からこの名が付いたか。
参考
マユミ〔檀、間弓、真弓〕:①ニシキギ科もマユミ(檀)の植生によるか。②マユ・ミ(廻。接尾語)の語形の地名。まゆ。解説)真弓という地名にはマユミ(檀弓)にちなむ由来伝が多いが、真弓の形の集落名、山名、峠名、などからマユという地形地名を想定すべきであろう。尾根筋に挟まれた小平地、または大河に沿った地に多い。『地名用語語源辞典』
まゆみ〔檀・真弓〕:①(昔、この木で弓を作ったところからの名という)ニシキギ科の落葉低木または小高木。材でこけしや将棋の駒を作る。漢名とする桃葉衛矛・檀は誤用という。やまにしきぎ。檀の木。
うまゆみ〔馬射・騎射〕:馬に乗ったままで弓を射ること。端午の節会の騎射、流鏑馬、笠懸、犬追物などのすべてにいう。まゆみ。きしゃ。馬射の節中古以来、五月五日の端午の節会に、天皇が武徳殿で近衛、兵衛の騎射、走馬を御覧になる儀式。『国語大辞典』